Research

主な研究テーマ

  • 硬組織・軟組織の評価技術の開発と標準化
  • 材料分析技術の開発と標準化
  • 食品・生薬の評価技術の開発と標準化

骨や歯は天然の有機-無機ハイブリッド材料

骨質評価

骨はl型コラーゲン線維とリン酸カルシウム(おもにヒドロキシアパタイトやカーボネートアパタイト)結晶からなる有機-無機ハイブリッド材料です。骨質とは骨の構造特性や材料特性のことで,骨密度とともに骨強度に影響を与える因子です。骨質を特徴づける因子,例えば,石灰化度,結晶化度,炭酸塩/リン酸塩比,コラーゲン線維やアパタイトの配向性は,様々な機器分析装置を用いて評価することができます。私たちは,赤外イメージングやラマンイメージングによる骨質評価法の開発や試料調整法から解析法にいたる評価技術の標準化も行っています。

歯の評価

歯の硬組織は,エナメル質,象牙質,セメント質で構成されます。いずれも主成分はヒドロキシアパタイトですが,含有量が異なります。歯の硬組織も骨と同様に赤外イメージングやラマンイメージングによる評価を行うことができます。

地域連携

支笏湖に生息するヒメマスや美々川に遡上するベニザケの椎骨の骨質を評価しています。